夏のウイッグ-暑さ・蒸れとの闘い
残暑の続く9月、ウィッグのムレ、暑さ対策は万全ですか?
みなさんさまざまな工夫で暑い夏を乗り越えられていますが、仕事などでやむなく炎天下に長時間さらされ、大変な思いをされている方も少なくありません。
メンズウィッグ(カツラ)は自毛と違い植毛するベース部が一枚あるために汗が抜けにくく蒸れやすいです。
直射日光に長い時間さらされると、蒸れや暑さで不快なだけでなく、両面テープや接着剤の粘着剤が水分を含んで粘着力低下を引き起こします。
・通気性の良い製品を使う
昔ながらの重いウィッグは通気性が悪く蒸れやすい傾向です。
またフィルムタイプのものも皮膚に風があたりにくく、非常に蒸れやすいです。
最新の製品は非常に軽量で通気性も高いため、蒸れにくく快適にお使いいただけます。
紫外線と毛髪
人毛のウィッグを利用されている方は、よくご存じだと思いますが、人毛は変色します。夏場は特に、紫外線が強く、元々黒い髪も徐々に茶色になって退色していきます。ただし人毛は、好きな色に染色することができます。
人毛は海水浴などでもダメージを受けるので、シャンプーだけではなくトリートメントなど手入れも重要となります。普通の髪の毛と同じですね。
その点、人工毛は、変色に強く夏場も安心して使えます。
紫外線は、頭皮に大きなダメージを与えますので、ウィッグを付けているだけで、多少の紫外線防止にもなります。
ウィッグと帽子
帽子好きのお客様がいらっしゃいます。決して隠すためではなく、オシャレとして楽しまれていたわけです。
しかしウィッグと帽子は相性が悪く、特に人工毛の場合は型が付きやすいので脱ぐときに髪の毛が逆立ち、悲惨な状態になることがあります。
帽子はピッタリのサイズより、少し大きめのサイズで、バンドで調整できる帽子が無難だと思います。
お客様の場合は、キャップ型ではなく、比較的ゆったりのツバのあるレトロなハット型の帽子を使用されていました。
暑い日は日射病や熱中症も怖いです。ウィッグだから帽子を被らないと決めつけず、色々トライされてみては如何でしょうか?
9月に入り、40度近い猛暑も穏やかになりつつありますが、例年厳しい残暑が続きます。
まだまだ油断は禁物。日中の移動時はこまめな休憩をとり、できるだけ直射日光を避けてください。熱中症の予防にもなります。