どこまで延ばせる? かつらの使用年数
どこまで延ばせる?かつらの使用年数
「かつらの寿命はどのくらいですか?」
「使用年数が長く、下地が見えてきたのですが・・・」
カツラの寿命についてのお問合せ、たくさん頂戴しています。
今月は上のような寿命に関するご質問を続けざまにいただき、改めて関心の高さを実感いたしました。
そこで今回はカツラの使用年数について、すこし詳しくお話をしてみたいと思います。
カツラの耐用年数は、種類、使い方、装着方法、どこまでの見栄えが必要かによってガラっと変わってしまいます。
みなさまに正しく内容をご理解いただきつつ、できるだけ簡潔に書かせていただきたいと思います。
男性カツラ使用年数の最長記録は?
まずはどのくらい長く使うことができるのか。その条件についてお伝えしたいと思います。
一般的なカツラの場合、長くても5年程度で買い替える事が多いと思います。
とはいえ5年間まったく手入れをせずにというわけにはいきません。2、3年経った時点で1度は修理やフルメンテナンスが必要です。
ところが7年以上経っても、本当に綺麗な状態を維持されている方も中にはいます。
これだけ長く使われていれば、通常なら作り替えをご提案する時期なのですが、あまりに状態が良く、抜けた毛髪分だけ植毛させていただきました。
おそらくあと数年は綺麗な状態、良いコンディションでご使用いただけそうです。
ですがほとんどの方はここまで長期間お使いいただくことはできません。
その理由をご説明します。
綺麗に使っていてもいずれやってくる寿命
1台のカツラを丁寧に使っても徐々に毛髪が抜け、いずれ下地が見えてきます。
カツラの毛は生え変わったりしないため、脱毛は避けられない劣化です。
減ってくれば再植毛することで見た目は綺麗に戻るのですが・・・それも永久にできることではありません。
カツラのベース素材は樹脂製で、軽く通気性もあり、とても薄く作られています。
この樹脂のベースは、汗や皮脂、空気の中に含まれる酸素、紫外線といったものにより劣化しモロくなってきます。
そのため、年月が経てば自然と再植毛が難しいほどに劣化してしまうのです。
カツラは形をかろうじて維持していればまだ使えるといったものではありません。
装着時の見た目の自然さが失われたときが寿命なのです。
だから、再植毛ができず、見た目や装着が困難になるベースの寿命こそが、本当のカツラの寿命なのです。
いずれ痛むことは避けられません。
ですが、日ごろのお手入れでいくつかのことに気を付けていただくだけで寿命はぐっと延びます。
・力まかせにブラッシングしないこと。
・たっぷり汗をかいてしまったらできるだけ早く洗うこと。
・洗う時は製品をこすらないこと。
・濡れたままにせず、洗った後はできるだけ早く乾かすこと。
・眠るときはカツラをはずし、極力カツラにダメージを与えないこと。
・故障は小さなうちに早めの補修を行うこと。
これらの積み重ねにより、カツラの寿命を10年以上に延ばしたり、わずか1,2年で使えなくなったりするのです。
他社製品をお使いの方ももし買って間もない男性カツラが修理できないと言われたら、本当に修理そうなのか、どうぞお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。
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